そういえば最近夢を見ていないな、と思った。
わたしはよく眠るので夢もよく見る。けど、最近、といっても一週間くらい、夢を見ていない。


もともと夢日記をつけるタイプじゃない。印象に残る夢は起きてからも覚えている。今の夢面白かったな、と思えばメモる程度はするけど、そんなにおもしろい夢は見ない。変な夢は、たくさん見る。


けど塩田さんが出てきた夢はかならずメモしてある。多分どっかで「忘れちゃいけない」みたいな気持ちがあるのかもしれない。ラインのひとりのグループに断片的な記憶のメッセージが送られている。
それはもう最初っからだ。塩田さんをすきだな、と思う前から。
何か日誌のようなものを書いていて、わたしがもうやりたくない!と言ったら塩田さんが書いてくれて「書いてあげるからがんばんないとダメだよ」と言われる、というような夢だった。
そのときの夢のわたしはすごくにこにこしていた。起きてから「塩田さんが出てきたな」と思って急いでメモして、また寝た。


夢日記はあんまりよくないらしい。なんでも、忘れていいことと忘れちゃだめなことの区別がうまくつかなくなってしまうんだとか。そりゃ夢は忘れていいものだろうね、わたしの中で整理してるだけだから。
でも夢だとしても、塩田さんと話すのは楽しいし、会えるのはうれしい。だからメモしておく。それは現実で話した時と同じだ。わたしばっかり覚えてるんだとしても、これはうれしい記録だから、いいんだ。


逆にもう見たくない、のに3回くらい同じものを見てしまってるから覚えてしまっている夢もある。その夢は妙にリアルで、わたしの家で、ああ寝なければよかった!と思うくらいに嫌な夢だ。もうあのひとには会わないほうがいいんだって、夢が言っているんだと思う。
現実でひどいことをされたわけじゃない。けど、なにかしこりとか墨汁みたいに、わたしの中によどんでいるもの。そういうものがつもりつもって、夢を見ている。


夢でこいびとができて、そのひとは夢を見るたび顔が徐々に見えてくるものだから「ごめんね、あなたは夢のなかのひとだから、もう会えない」と言ったら、そのひとは驚きながらも納得してくれたようで、次に眠ったときにはもう出てこなくなった。


あの夢のこいびとはわたしの無意識にまだいるのかしら、とときどき考える。